「3年A組-今から皆さんは、人質です-」最終回まとめ感想。

“『3年A組ー』最終回視聴率は15.4％！自己最高視聴率で終幕！”ーこんな文面がネットのトップニュースを飾った月曜、私はネタバレを見ないように必死でした（笑）

という訳で「3年A組-今から皆さんは、人質です-」最終回の感想です。我が家ではドラマは録画して翌日の夕食時に視聴するので、1日遅れの話題となりますがご了承下さい。しかし本当に右肩上がりの視聴率でしたね。最終回を見て思いましたが、このドラマは『一人でも多くの人に見てもらう事』でよりその意味が強まる、直球過ぎる位のメッセージ性を持ったドラマだったので、自己最高視聴率で終われたのは凄く良かったのではないでしょうか。

ドラマの折り返し地点でこんな感想と予想を書きましたが、はっきり言って全く見当違いな事を言っていましたね。このドラマは犯人予想や黒幕探しが目的ではありませんでした。だからこそ伏線を前のめりに回収していったのでしょう。前回第9話になれば今回の話の着地点ーSNS上の心ない声が景山澪奈を死に追い込んだーはほぼ見えていましたが、最終回は予想以上にガッツリと真正面から切り込んできたな、という印象です。

“最後の授業”は完全に柊一颯の、菅田将暉さんの独擅場でしたね。まさにこのドラマの集大成と言いますか、息もつかせぬ演技で魅せてくれたと思います。マインドボイスの利用者に…というよりも我々視聴者に熱く語ってくれました。ネット上の誹謗中傷が酷いのは誰もが感じている事だと思いますが、私もどこか諦めてしまっている所があったように思います。それを諦めずに、真っ直ぐに駄目だと主張する。柊先生も言っていましたが、誰か一人でも意識を改めてくれたらそれは意味のある事だと思いました。

…とまぁ私も熱く語りましたが（笑）、正直納得できなかった点もいくつかありました。まず何より、柊先生が茅野さくらの目の前で飛び降りようとした点。「本当に死ぬつもりはなかった」との事でしたがかなりむちゃくちゃな賭けじゃないですか？下にマットでも敷いていたんでしょうか。「景山澪奈を助けられなかった記憶」を「柊一颯を助けた記憶」に塗り替えたかったんでしょうが、人が飛び降りるシーンなんてトラウマものですしショック療法にしてもちょっと…と思ってしまいました。次にこれは元も子もないですが、脅すような形で生徒を10日間も閉じ込めた点。最初は精神的に追い込まれておかしくなった柊先生と、強硬手段を取らないとどうしようもないレベルの生徒達なのかと思っていましたが、柊先生はめちゃくちゃまともだったし生徒達もめちゃくちゃ素直でした。SNS上の不特定多数を相手にするとは言え、もう少しやり方がなかったのかな…と思ってしまった最終回でした。

けれど全体として新しい試みがたくさん詰まった内容で、とても楽しませてもらったし考えさせられたドラマでした。Huluの無料お試し期間は『トドメの接吻』のスピンオフで使ってしまったので、『3年A組‐今から皆さんだけの、卒業式です‐』が見られないのが残念です。次クールの『あなたの番です』も期待していますし、日曜22時半のドラマには今後も楽しませてもらいたいと思います！