とある主婦の好きなもの。

ギリギリ昭和生まれのアラサー主婦が好きなものについて語っています。

「御霊の託宣」はめちゃくちゃ面白いシステムだ。

逆裁6からの新システム“霊媒ビジョン”=“御霊の託宣”はめちゃくちゃ面白いと思う。

という訳で、語ります。(ネタバレを大いに含みます)

 

そもそも逆転裁判の魅力の1つは「ファンタジー要素がありながらも論理的」という所
だと思っています。“霊媒”が存在する非現実的な世界ながらもルールや法則がきちんと
あって、そのおかけでプレイヤーも根拠を持って客観的に推理を楽しめる。個人的には
この“客観的に”というのが面白い・好きだと感じるかのポイントになってる気がする。

例えば逆裁5からのシステム“ココロスコープ”。決して嫌いではないんですが、やはり
「人の感情」を他人が客観的に捉えてムジュンを暴くというのは無理がある気がして、
それを法廷での証拠にしてしまう事に若干違和感があります。そういう意味での最たる
ものは逆裁4からの“みぬく”。人のクセで心の動揺を見抜いてウソを暴く、なんて全く
客観的ではなくて、王泥喜君の特殊能力ですからね。だから法廷で使われた時は「…」
だったんですが、探偵パートでのシステムになってからは納得してます。証拠ではなく
単純に一対一でのやり取りの時に腕輪の力を発揮するのは大歓迎です。同じように、
成歩堂君の特殊能力“サイコ・ロック”も探偵パートでのシステムなので、ゲーム要素と
して純粋に楽しめました。まぁコレに関しては成歩堂君に「錠前」が見えているだけ
で、やってる事は相手の言動のムジュンを指摘して暴いてるだけですし。

前置きが長くなりましたが、つまり“御霊の託宣”は非常に客観的で面白いのです。

法廷にいる人が平等に死者の最後の記憶を見る事ができ、平等に情報を得られる。
レイファ様はその映像を“主観的に”解釈するのでムジュンも生まれます。プレイヤーは
そのムジュンを「文字となって表れた五感の情報」で指摘するのも面白い。例えば
死者を霊媒して証言させてもウソをつかれたら意味がないし、「誤魔化しのきかない
実際の記憶」はある意味何よりも客観性があると思います。そしてクラインの人々は
“御霊の託宣”の重要性を分かっているから、それを逆手に取るような事も考えられる。
3話で祭司さんが取った行動もそういう事ですよね?すごい良くできてるなーと思う。
他にも「映像の情報は死者の記憶」という点で間違った情報もあるのが面白いです。
同じく3話でオガムさんが実際に聞いたのは「トノサマンのテーマ」なのに、本人は
トリサマンだと思ってるから情報としては「トリサマンのテーマ」になってると言う…
コレが分かった時は何これ⁉このシステム面白すぎ!考えた人天才かー!と大興奮
しましたよ。

御霊の託宣で難易度が上がったという声もあるようですね。該当する映像とレイファ様
の解釈とムジュン点を一致させるのは確かに組み合わせが多すぎて、分からなければ
迷宮入り待ったなしです。私も5話のどこかは忘れましたがどうしても分からなくて、
全く無関係の夫にその箇所だけ攻略サイトを見てもらった記憶があります(笑)ですが
個人的には推理ゲームなのでこの位の難易度でいいんじゃないかなぁという感じです。

で、本題はここからなのですが、つまり何を主張したいかと言いますと“御霊の託宣”を
逆裁6だけのシステムにするのはもったいない!ということです。

『逆転裁判7』が出るなら1話だけとかDLCでもいいからクライン編を入れてほしい所
です。あるいはレイファ様が日本の司法を学びに来るとか、はたまた真宵ちゃんが実は
御霊の託宣の技術を習得していて日本で実践!とか…は無理があるかしら。とにかく
まだまだ可能性を秘めたシステムだと思うので、まだまだ遊ばせてもらいたいです。

 

以上、『逆転裁判6』は“御霊の託宣”という神システムもあって楽しいよ!という事で
締めさせて頂きます。ここまでお付き合いありがとうございました。